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自分で遺品整理をする際のポイントについて解説

遺品整理を自分でする

家族などがなくなってしまった際に必要なのが遺品整理です。生前に利用していた物や思い出の品などを整理することで、今後の日常生活に生かしたり亡くなった方に対して感謝の意を表したりすることができます。遺品整理は大がかりになることが多いので、業者に依頼することもできますが、他人に家族の物を触られたくないという方も多いはずです。そこで今回は自分で遺品整理をする際のポイントを紹介していきます。様々な観点から紹介しているので、ぜひ遺品整理をする際の参考になさってください。

 

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント①用意する物 

遺品整理では事前に用意しておいた方が良いものがいくつかあります。まずは遺品整理を始める前にこれらのアイテムを調達して、スムーズに整理が進むよう工夫しましょう。

 

●段ボール

段ボールは今後保存しておくものをしまっておく際に必要になります。要らないもので捨ててしまう予定の物はごみ袋や指定の袋に入れてしまっても良いのですが、保存しておく物をビニール袋に入れておくのは見た目も保存状態も良くありません。そのため、いくつか段ボールを用意して、きれいな状態で保存できるように準備しましょう。段ボールの量は多いに越したことはありませんが、基本的には5~10個程度で治める方が良いでしょう。多すぎると捨てるものと捨てないものが区別できなくなり、何もかも保存してしまうことがあります。ある程度のけじめをつけて、整理が行えるように工夫することが大切です。

●油性ペン

一見、どのような用途に利用するのか分からないかもしれませんが、油性ペンは整理した物の種類をすぐに判断できるようにマーキングしておく役割があります。要らない物・保存しておくもの・割れ物・衣類等、複数のジャンルごとに分けておくことにより、後々必要になってもスムーズに取り出すことができますし、整理中の見分けも簡単にできるようになります。ボールペンではなく、油性のネームペンを用意するのがオススメです。

●ごみ袋

遺品整理を行っていると、どうしても破棄するものが出てきます。量が多いこともあるので、ある程度の枚数を用意しておきましょう。また、燃えるゴミだけではなく燃えないゴミも出てくるので、グループ分けができるように複数種類のごみ袋を用意しておくとよいでしょう。

●台車

遺品の中には重い物やサイズが大きいものが存在します。特に家具や衣類などはかさばりやすいので人の手だけで運ぼうとするとかなりの時間を要してしまいます。また、身体的な負担にもなりかねません。安全にかつ効率よく遺品整理を行うためにも、手押しの台車は用意しておいた方が便利です。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント②遺品整理を行うスケジュールを立てる

意外と落とし穴となっているのが、遺品整理のスケジュール調整です。早ければ良いことに間違いはないのですが、人手が不足している時に勢いで行おうとすると、効率が良くありません。無理の内容なスケジュールを立てて、計画的に行うようにしましょう。スケジュールを立てるうえで重要視したほうが良いのは、以下の点になります。

 

②-1:遺品整理を行う人数

遺品整理を行う人数はなるべく多い方が良いです。何十人という人数は必要ありませんが、できれば親族に声をかけて手伝ってもらった方が長期化を防ぐことができます。もちろん、家族のみで行っても良いですが、一人当たりの負担が増大するので注意が必要です。また、全員の休日が一致することはほとんどの無いので、個人間での認識のズレが生じないように近況報告を行うようにしましょう。

親族に助けを求める場合には参加できる日程の調節を行うようにしましょう。できれば沢山の人数がいたほうが良いので、複数人が参加できる日をピックアップして行うのも一つの手です。いくら神速とはいえ、休日を返上して遺品整理に参加してくれる場合も多いので、何かしらの軽いお礼は用意しておいた方が良いかもしれません。いずれにせよ、各々が無理のない範囲で効率よく作業できるように心がけてスケジュールを立てましょう。やむを得ず、人手が不足する日が出てしまった際には安全面や精神的・身体的な負担を避けるために作業を行わない日を設定しても問題ありません。

 

②-2:作業をするときはしっかりと行い、やらないときはしっかりと休む

遺品整理が長期化すればするほど、作業のメリハリがなくなる可能性があります。食事の合間に少しだけ手を出したり、中途半端な状態で作業を中断してしまったりと、メリハリがなくなるとさらなる長期化の原因になりかねません。作業が間に合わず、メリハリがなくなってしまう場合にはスケジュールの再編成が必要になりますし、雰囲気的な原因でメリハリがなくなっている場合には作業開始前に本日の目標を立てるなどの工夫が必要になります。

 

②-3:一人当たりの作業量を把握して、終了日の目安を設定する

全ての人が同じ作業をこなすことができるとは限りません、性差や年齢による活動レベルの違いなど、物理的な面での可能な作業量は異なります。また、故人の想いに耽ってしまいやすい方もいるので、一概に作業量を設定するのは危険です。最初のうちは把握しづらいかもしれませんが、回数を重ねるごとに個人の作業量を把握し、最終的にはどのくらいで全ての作業が終了するのかを予測しておきましょう。

終了日の設定が無いと、各々が各自のペースで作業を進めてしまい、長期化や認識の相違が生じる原因となります。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント:③実際に遺品整理を行う際の手順

遺品整理を行う上での準備が整ったとところで、ここからは実際に遺品整理を行う手順について紹介していきます。実際に行うとしても、最初に何から始めやら良いのか迷ってしまう方も多いはずです。以下に5つのステップを用意しましたので、参考にして順序立てを行うようにしましょう。

 

遺品整理を行う際の手順:①必要なものと破棄するものを仕分ける

まずは遺品を捨てるものと保存する者に分類します。ここではおおざっぱな分類ができれば問題なく、11つ丁寧に分類する必要はありません。保存しておくべきものは「遺書」「貴重品」「思い出の品」「形見」などです。思い出の品といっても分類が難しいかもしれませんが、すべてを保存していると量が多くなってしまい、遺品整理を行っている意味がありません。そのため、ある程度のけじめを持って覚悟を決めて分別することが大切です。破棄するものに分類しても、後ほど確認するステップを設けているので、ご安心ください。

 

 

遺品整理を行う際の手順:②リサイクルできる商品を分類する

遺品の中にはリサイクルして利用できる物が沢山あります。リサイクルショップに持ち込むことで他人に再利用してもらえるものや自分自身が再利用できる物も存在します。利用方法や持ち込み先は後ほど考えても大丈夫なので、まずはリサイクルできる物・リサイクルできない物で分別していきましょう。また、資源となるものは行政が回収を行っていることもあるため、地球環境を守るためにも積極的なリサイクルの活用を心がけましょう。

 

 

遺品整理を行う際の手順:③①で捨てる物に分類した物を分別していく

①のステップで捨てる物に分類した遺品を分別していきます。ここでいう「分別」とは、燃えるゴミ・燃えないゴミなどの材質的な分類です。「捨てるから全て一緒に燃えるゴミで良い」という事はありません。捨てるからにはしっかりと行政の分類に従って分別を行うようにしましょう。基本的には「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ごみ」に分別することとなります。中には土などのゴミとしてできない物も存在していますので、専用の回収業者を利用するなど、適切な処理を心がけましょう。また、ゴミを出す日付も確認し、普段利用することの少ない「粗大ごみ」などは曜日を間違えないようにすることが大切です。

 

 

遺品整理を行う際の手順:④分別したごみを処分する

分別したごみを処分していきます。燃えるゴミであれば毎週収集日があることが多いので、なるべく早めにごみを出し、作業スペースが確保できるようにしましょう。逆に粗大ごみは収集日が2週間に1回などの場合も多いため、出し忘れがないように前日のうちに出しに行くと良いでしょう。ゴミ袋の量が多くなってしまった場合、近所の方のゴミと干渉したり、溢れてしまったりしないように注意が必要です。あまりにも多くなる場合には、数回に分けてごみを出すことも検討するようにしましょう。ごみ袋に遺品を詰める段階で、本当に捨てても良い物かを再検討し判断を下すようにします。特に書類の中には今後の手続きで必要なものが含まれていることもあるため、隅々まで確認することが大切です。

 

 

遺品整理を行う際の手順:⑤手元に残す遺品を整理整頓する

ゴミを出すのと並行して行いたいのが、手元に残す遺品の整理です。事前に用意した段ボールを利用してきれいに詰め込むようしましょう。後から簡単に取り出せるように、段ボールにペンでメモを残したり、遺品の一覧表を作成したりすることもおすすめです。詰め込みすぎると、後々取り出すのが大変になることもあるので、余裕を持って整理しながら入れていきましょう。特に書類は後から必要になるケースが多いため、「隙間があるから入れる」ということはせず、一式まとめて保存しておく方が安心です。

 

 

遺品整理を行う際の手順:⑥遺品があった場所を清掃する

ゴミ出し・遺品の整理が終わったら、室内の掃除を行います。掃除は掃除機・雑巾がけなど、基本的なもので構いませんが、その部屋を今後利用する予定がない場合には、しっかりとした掃除を行うようにしましょう。また、カビ対策や外注対策等も必要になります。段ボールの配置や整理した物品の保管方法等にも気を配るようにしましょう。

 

 

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント④遺品整理を行う際のポイント

遺品整理を行う上で、いくつか注意を要する部分があります。誤って捨ててしまったり、近所への配慮をしたり等、ここからは事前に対策を講じておいた方が良いことを順番に紹介していきます。

 

④-1:近所への配慮を行うようにする

遺品整理を行う際には、近所への配慮を怠らないようしましょう。場合によっては今後の近所付き合いに影響が出てしまうこともあるので、対策が必要になります。

まず1つ目は騒音に関する問題です。遺品整理を行う際にはごみの片づけや粗大ごみの移動時など、頻繁に騒音が発生します。隣の家が離れている場合はあまり問題ありませんが、近くの場合には一日中ガサガサと物音がしているのはストレスになりかねません。遺品整理前に「大規模な片づけを行う」など、遺品整理であることは伝えなくても良いですが声かけはしておくのがおすすめです。

 

④-2:自分に降りかかるストレスを発散できるように対策を講じる

2つ目は精神的・肉体的な負担の軽減方法です。遺品整理は突然訪れる片付けであり、また故人の事を想いながら行う整理のため、肉体的・精神的に大きな負担がかかります。粗大ごみが多い場合にはさらに身体的な負担が大きくなることもあります。そこで大切になるのが、これらのストレスをどのように解消するのかということです。スポーツや食事等、どのような方法でも構いませんが、長期間に及ぶストレスはが蓄積してしまわないように、対策を講じる必要があります。このストレスが意外な落とし穴となっており、親族間のトラブルや職場でのトラブルに発展してしまうこともあります。自分にたまったストレスは定期的に発散することをいつも以上に心がけましょう。

 

④-3:大切な遺品を偽って捨てないように注意する

遺品整理を行っているうえで最も大切なことは、遺品を誤って捨ててしまわないように注意することです。特に遺書は裁判所へ持参することで効力を発揮するものになるため、間違っても開封したり無駄に折り曲げたりしないことが大切です。また、金銭的な問題が発生しやすいアクセサリー類や貴金属の他、伝統的に受け継がれている物品がある際には注意が必要です。服の中に入っていることや、タオル・ハンカチの中にしまわれていることもあるので、隅々まで確認をしてから破棄するのか保存するのかを判断することが大切です。

 

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑤場合によっては遺品整理業者に依頼することも検討する

遺品整理に自信がない場合には、遺品整理を専門に行っている業者へ相談するという方法もあります。専門に行っている方であれば遺品整理のプロなので、注意点や気を付けるべきポイントまでしっかりと把握しています。法的な効力がある遺書の扱いや高価な物品の扱いも丁寧にこなしてくれるため、安心して任せることができます。ここからは遺品整理専門の業者を利用するメリットやデメリットについて紹介していきます。

 

 

⑤-1:遺品整理専門業者を利用するメリット

遺品整理専門業者を利用するメリットは何といっても「遺品整理が早く終わること」です。一般的に遺品整理は人生で何度も経験することではないので、基本的には慣れていないという方が多いはずです。しかし、専門業者の方々は仕事として行っているので、無駄に期限を延ばすことなくスピーディーに仕事を行ってくれます。日々の生活で、遺品整理に充てられる時間が短い方ほど、業者を利用するメリットが大きく、終了までの早さという点では圧倒的な違いがあります。

2つ目のメリットは「全てを一任することができる」ということです。遺品整理を行う際、「何から始めたらよいか分からない」「やることは分かっていても詳細な進め方は分からない」という方が多い傾向にあります。そのような場合でもすべてを任せられる安心感があるのが専門業者による遺品整理です。粗大ごみの運び出しから燃えるごみの回収までありとあらゆることをすべてやってくれるので、家族はほとんどやることがありません。必要なものの判断や定期的な見回りを行うだけで十分なので、こちらも時間のない方にとってはおすすめです。

 

 

⑤-2:遺品整理専門業者を利用するデメリット

遺品整理専門業者を利用するデメリットは、費用が掛かるということです。業者とはいえボランティアではないので、遺品整理には作業料金が発生します。相場は規模によって異なりますが、10万円~50万円ほどと言われており、いくつかの業者を比較して検討するのが良いでしょう。物が圧倒的に多い場合には多額の費用が必要になることもあるので、場合によっては業者が行うエリアと親族で行うエリアを分類して遺品整理を進めるケースもあります。加えて、特殊清掃と呼ばれる床・壁のシミの除去やくすみの除去などには別途費用が必要になることもあります。事前にヒアリングが行われておおよその見積もりを頂けることが多いですが、オプション費用等にも目を通しておく必要があります。

遺品整理業者に依頼を行う際、作業料金を左右する要因としては、「部屋の広さ」「物の量」「物品の散乱具合」「粗大ごみのサイズ・量」「特殊清掃が必要か」「終了までの希望時間」「必要なスタッフの量」等があります。特に部屋の広さや物品の量・必要なスタッフの数は料金に大きく影響するので、事前に連絡をしておくと相違を防ぐことができます。

 

2つ目のデメリットは、違法な営業を行っている業者が存在しているということです。遺品整理を専門に行っている業者の中には、違法な廃棄手段等を用いて遺品整理を行っている業者も存在します。遺品整理での注意点は、「返品などの制度を利用することができない」ということです。作業を行ってしまった以上、嫌でも料金が発生してしまうので断ることは基本的にできません。法的な手段で解決することもできる場合がありますが、その点は事前の承諾書で上手く回避されている場合があるので、安易に業者を選ばないことが大切です。

粗大ごみを廃棄するには、「一般廃棄物収集運搬業許可」という物が必要になります。こちらは正しい方法で廃棄物の処理を行っている企業に付与される許可証であり、適切な遺品整理が行われている証拠で盛ります。この「一般廃棄物収集運搬業許可」を所持している業者であれば安心して以来することができますが、場合によっては所持もしておらず、正しい廃棄方法で廃棄していない業者も存在します。業者の評判等を検索することで、比較的簡単に調べることができるので事前にリサーチしておくようしましょう。値段が圧倒的に安い場合も、この違法なケースに該当することがあります。

また、一般社団法人遺品整理士認定協会が認めている「遺品整理士」の資格を持っている人がスタッフとして参加している場合は安全性が高い業者と言えます。専門的な技術を持ち合わせているうえ、法的な部分も把握している専門士なので、企業イメージの保持として前面に出していることもあります。「一般廃棄物収集運搬業許可」や「遺品整理士」は信頼がおける証拠なので、サイトや評判で確認してみましょう。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑥遺品整業者に依頼した際の流れ

ここからは実際に遺品整理業者に依頼するとどのような流れで遺品整理が行われるのかについて紹介していきます。一つでも抜けている項目がある場合には適切な処理が行われていない可能性もありますので、実際の工程と比較しながら遺品整理をお願いするようにしましょう。

 

⑥-1:遺品の大まかな仕分け

まずは遺品の大まかな仕分けが行われます。リサイクルができそうな物・査定に出せそうなもの・破棄したほうが良い物など、いくつかの大項目で分類が行われます。随時分類の様子を確認して、必要なものが捨てられていないか、要らないものまで保管に回されていないかを確認するようにしましょう。

場合によっては家族や親族などが相談されることもあるので、その際には都度どのような分類にするのかを指示しましょう。

 

⑥-2:売ることができる物品は査定に出す

遺品の中でアクセサリーや金目の物品は査定に出すこともできます。もちろん保管しておくことも可能ですが、葬儀や遺品整理に想定以上の金額がかかっている場合・必要ないと判断した場合には、査定に出して物品を売ることができます。売却された後は基本的に全ての金額が親族の手元に入りますが、こちらは遺書の内容などにも左右されるので、必ずしも家族が受け取れるとは限りません。家族以外に所有権を引き渡している親族がいる場合には折半などになることもあります。

 

⑥-3:必要のない遺品は運ぶ出される

査定などに出す物品が一通り片付くと、並行して破棄する遺品の搬出が行われます。量が多くなっている場合や、大型の物品がある場合にはトラックが利用されることもあり、遺品整理業者の専用車両で運搬が行われます。ごみの日を考慮することなく、すぐに処分してくれるので、臭い問題やスペースの問題なども気にする必要がありません。

 

⑥-4:保管する物品は段ボールに詰めて保管される

破棄する物品を運び出した後は、保管しておく物品を段ボールや袋などに入れて保存しておく工程に入ります。専門業者はしっかりと分類をしながら保管を行ってくれるので、どこに何が入っているのかは後からでもわかるようにしてくれています。箱のサイズや保管方法などは基本的に業者へ一任することになりますが、希望があれば申し出を行うことにより変更することができます。また、保管場所などの指定が可能なこともあるので、作業開始前に希望は伝えるようにしましょう。

 

⑥-5:リサイクルできる物品はリサイクルが行われる

リサイクルができる物品は、専用の連携業者や遺品整理業者がリサイクルを行います。こちらは査定のように金額を受け取ることはできませんが、捨てるのではなく他の人の元で再利用されたり、加工されて他の製品に姿を変えたりと多様な活用がなされます。リサイクルに関しては、「ゴミの量を増やさない」「利用できる物は利用する」「資源を大切にする」という観点から行われるものなので、他人の手に渡るのは気持ち悪いという場合などは破棄することも可能です。

 

 

⑥-6:室内の掃除が行われる

最後に遺品整理を行った部屋の掃除が行われます。基本的には掃除機や雑巾がけがメインとなりますが、前述のようにオプションが必要になる掃除の場合には少々時間を要する場合があります。また、作業料金も変更になるので注意が必要です。もちろん、遺品を運び出す際の経路や駐車場なども綺麗にしてから終了となるので、基本的に親族が掃除を行う必要はありません。

 

以上が遺品整理業者に遺品整理を依頼した際の順番になります。詳細な手順などに関しては見積もりの時点で説明がありますし、順番が前後するなどの場合でも説明をしてから行われます。追加料金はしっかりとした契約を行わない限り発生しないので、気になる部分は積極的に確認したほうがお互いのためになります。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑦遺品整理と残留物処理の違い

遺品整理と似たような言葉に「残留物処理」という物があります。この残留物処理というのは「部屋を退去する際に必要のない物品を整理して次の利用者のために状況を整える処理」の事です。作業内容は主に片付けであり遺品整理と大まかな流れは変わりませんが、1つだけ注意点があります。それは「残留物処理は物品を遺品として扱わない」ということです。

もちろん、必要・不必要や査定に出す・出さないなどは検討してもらえますが、遺書などは基本的に書類として破棄されるか保管となります。保管とはいっても中身を確認されるので、内容が業者にバレてしまうこともあります。さらに、遺書の中には開封してしまうと効力が消失すると法律で定められている物もあります。良心的な業者であれば聞いてもらえますが、家族・親族に尋ねることなく書類として開封されてしまうこともあるので注意が必要です。いずれも、「遺品として物品を扱ってもらえない」というデメリットがあります。

 

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑧遺品整理にかかる時間

ここからは遺品整理にかかる時間について紹介していきます。遺品整理業者を利用することのメリットやデメリットは前述しましたが、特に問題になりやすいのは意外と高くつく遺品整理の業者費用です。数万円ならまだしも、10万円からが相場となっているため、即決できる値段ではないという方も多いはずです。しかし、なぜそこまで高い金額を設定しても遺品整理業者は事業として成立しているのでしょうか。その理由は、遺品整理にかかる時間にあります。以下では、故人で遺品整理を行った場合・業者が遺品整理を行った場合について別々に紹介していきます。圧倒的な違いがあるので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

 

⑧-1:業者が遺品整理を行った場合にかかる時間

まずは、専門の業者が遺品整理を行った場合です。この場合は作業時間が約810時間となっており、事前の見積もりや相談・面談を含めても約23日程度で終了する場合がほとんどです。これは10畳程度の1部屋で片付いている部屋を行った場合の目安なので、室内状況によってはそれ以上かかる場合があります。いずれにいせよ、数週間というような長い時間がかかることはめったにありません。さすがプロが行っているだけあり、作業の効率も良ければ丁寧さも一般人が行うことと比較すると圧倒的に優れています。これで費用は約30万円程度です。

 

⑧-2:一般人が遺品整理を行った場合

次に一般人が遺品整理を行った場合です。この場合には大体2週間程度の時間が必要になります。親族などに助けを求める場合には、スケジュール調整などを含めてさらに長期間に及んでしまう可能性があり、長い場合では1か月以上の時間を要することもあります。これだけ時間を要する主な原因は粗大ごみです。一人では運ぶことができない棚やクローゼット・テレビ台・ベッドなど、リサイクルや破棄する場合でも屋外に持ち出す必要があります。専門知識が無いと、運び出すだけでも一苦労ですし、さらに運び出す際に他の物を傷つけてしまう恐れもあります。費用こそ安く抑えることができますが、たくさんのリスクがあることを頭の中に入れておくようにしましょう。家族・身内のみで遺品整理を行う際にかかる費用は約8万円となっており、袋代やその他最初に紹介した道具・遺族の交通費などを含めた金額となります。

 

このように一般人が遺品整理を行う場合と、専門業者が遺品整理を行う場合では、終了までの時間に圧倒的な差が生まれます。数日で終わらせることができる業者に対して、スケジュール調整が順調にできても数週間の時間がかかってしまうのです。また、壁や床などの破損リスク・汚れの清掃などを含めた金額であることを考慮すると、30万円という金額も妥当になるということです。仕事で手が付けられないという方が多い中で、まかせっきりでも問題ない専門業者を利用する強みはこのような面に現れているのです。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑨不必要になった遺品の処分方法

ここまでは不必要な遺品は「破棄」か「リサイクル」か「査定」という3つの方法で処理するとお伝えしてきました。しかし、これ以外にも遺品を上手く処理する方法が存在しています。ここでは不必要になった遺品を捨てる以外で上手く処理する方法について紹介していきます。

 

⑨-1:不用品回収に出す

地域によっては不用品回収を行っている業者があり、定期的に回収を行っていることがあります。必要のなくなった遺品はこのような業者に依頼して回収してもらうという方法です。費用を格安に抑えることができたり、場合によっては無料で回収してくれることもあるので、非常に便利な手段です。ただし、一度に大量の遺品・粗大ごみを出すことはできません。また、資源にならない不用品であれば回収の対象外となるケースもあります。不必要だと思っていた物品が本当に回収の対象となっているのかをあらかじめ把握しておくようにしましょう。

また、不用品回収業者の中には、違法に回収を行っている業者も一定数存在しています。これらの業者は決められた処理方法以外の違法な方法(不法投棄など)で不用品を処理している可能性があり、行政から委任されていないことも多々あります。回収した物の中から資源のみを取り出して売りさばくことが目的の業者ではありますが、比較的簡単に見分けることができるので騙されないようにしましょう。見分ける方法としては街中でサイレンを鳴らして宣伝したり、ポストにチラシを入れたりしているかどうかです。行政から委任されている業者は自社の宣伝無しでも行政の宣伝で十分人が集まりますが、違法な業者は宣伝から自分たちで行う必要があるため、街中で不用品回収の宣伝を積極的に実施しています。

選挙カーのような形で宣伝走行している業者や、「〇月〇日、自宅前に置いておくだけでOK」のようにチラシを配布している業者はほぼすべて行政の許可を得ていない違法業者なので出すかどうかは皆さんの責任になります。業者が不法投棄をすると、皆さんの所有物なので預けたお客さんが不法投棄したことになります。かなりリスクが高いので、利用しないことをお勧めします。

 

⑨-2:お焚き上げをする

お焚き上げは、特に思い入れの強い遺品に対して行う儀式です。宿っていると言われる魂を天へ贈ることで、供養するという物ですが、ただ燃えるゴミに出すのは何か切ないという方にお勧めです。最終的な処理にもつながりますし、お焚き上げという儀式を挟むことで心の整理もできるはずです。費用は別途必要にはなりますが、精神的なストレスを回避するためにも行って損はありません。

 

 

⑨-3:インターネットオークションやフリマアプリに出品する

現代ではインターネットオークションやフリマアプリへ遺品を出品することができます。こちらの方法は「査定には出すほどのものではないが、需要はある」という物品を利用して遺品整理費用の工面ができるというメリットがあります。特に衣服や家電などは売れやすい傾向にあり、まとめ売りなどの手法を用いることでいくらか費用の足しにすることができます。発送などは自身で行う必要がありますが、売れそうな物品のみを業者に残しておいてもらい、後からインターネット上に公開するという方法も取ることができます。

注意が必要なのは、出品する物品が遺品であることを明示するか否かということです。遺品であると分かった途端に買いたくないと感じる方がいるのも事実ではあります。しかし、基本的には遺品であることを記載する必要はありません。理由としては遺品であると伝えなかったところで、デメリットは特に生じないからです。遺品である出品物を嫌うのはあくまで気持ちの問題であって、物品の機能的な面では何ら支障はありません。聞かれた場合にはしっかりと回答する必要はありますが、基本的には普通の不用品という括りで出品して構いません。

 

このように、遺品はリサイクル・処分・保管以外にも沢山の方法で処理することができます。故人の気持ちに寄り添い、一番喜んでくれるであろう方法で皆さんが処理を行うようにしましょう。もちろん、業者の意見を参考にすることも大切です。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑩遺品整理で起こりやすいトラブル

ここからは遺品整理を行う上で生じやすいトラブルについて紹介していきます。遺品整理を行う際、業者とのトラブルも発生することがありますが、一番多いのは相続問題です。遺書がある場合には問題ありませんが、突然の別れであったケースでこのトラブルが多発します。順番に紹介していくので、いざという時の対処法について理解しておきましょう。

 

 

⑩-1遺品の廃棄方法に関するトラブル

こちらに関しては前述しましたが、遺品整理業者が不法投棄等を行っていた場合、それが発覚すると皆さんの元に警察から連絡が入ります。不法投棄は条例違反などに該当するので、罰金などの処罰が下されることとなります。必ず依頼する業者が「遺品整理士の資格」や「一般廃棄物の回収に関する許可」を持っているのか確認するようにしましょう。これらの視覚を持っている人であれば、不法投棄の違法性や違法処理について理解しているので、適切な処理を行ってくれます。そのため、警察から連絡が来ることはありません。

 

遺品処理に関しては、間違って高貴な物品を業者が処分してしまうこともあります。この場合は、「依頼を行っていない高価な物品を違法に破棄された」として、裁判所を通して損害賠償請求を行うことができます。一部、このようなケースで専門業者が示談を求めてくることがありますが、後々のトラブルを避けるためにも、しっかりと裁判所・法律事務所を通して処理を行う方が確実です。

 

⑩-2:相続に関するトラブルが生じることもある

遺品整理で生じやすいトラブルで最も多いのは「相続」に関するトラブルです。服などのそこまで高価なものでなければこの問題は発生しませんが、貴金属などの高価な品物をめぐって発生しやすいのがこのトラブルです。基本的には遺書があれば解決することではありますが、遺書が見つからないうちや遺書が無かった場合は原則家族の物になります。残っている家族の中で一番地位的に立場が上の人の所有物になり、遺族に所有権が回ることはめったにありません。ほとんどのケースが息子や娘に遺品の所有権が移ります。

 

遺品の金額が高価であればあるほど、それをめぐって争いがヒートアップしてしまうこともしばしばあり、冷静な話し合いができなくなることもあります。所有権については遺品の中身を見る前に、事前の話し合いで決めておくことが大切です。兄弟がいる場合は基本的に長男・長女が所有権を持つか折半するのが一般的です。

 

⑩-3:遺品整理業者との間で生じるトラブル

ここでいう遺品整理業者とのトラブルは、遺品を捨てたかどうかではなく「金銭的な問題でのトラブル」を指します。事前の内容と異なる高額の請求をされる場合や、作業内容に記載されていなかった余分な作業まで行ってしまった結果、追加費用が必要になってしまう勘違いも生じやすくなっています。もちろん、綿密な打ち合わせの元で作業を行うのが一番確実ではありますが、大切な人が亡くなってしまったという状況で冷静な打ち合わせができないこともあるはずです。どれだけ辛くても、しっかりと時間をかけて契約書を隅々まで読み込み、理解したうえで依頼するようにしましょう。精神的に辛い時期ではありますが、その弱みに付け込んで人を騙そうとする悪徳業者が存在していることは紛れもない事実です。

 

 

自分で遺品整理をする際のポイント⑪遺品整理が不安な場合は生前整理を検討することもできる

ここまで遺品整理について紹介してきましたが、どうしても「トラブルがあることを考えると遺品整理は少し不安」という方もいらっしゃるはずです。そこでオススメするのが「生前整理」です。遺品整理と生前整理で何が異なるのかというと、本人が生きているか否かということです。当然と言えば当然ですが、本人が生きているという事は大きなメリットになります。なぜなら、しっかりとした遺書を用意して相続に関する意思表明をすることができるからです。また、破棄するものと保存するものを生前に分けておくことができるので、残された遺族が行う遺品整理が非常にスムーズに進みます。これらのメリットがあるのが生前整理です。

 

生前整理は、亡くなる可能性がある本人が業者に依頼することが多く、遺品整理と比べると比較的慎重に整理を行ってくれるという特徴があります。病院にいてもメールや電話で頻繁に連絡を取ってくれる業者が多く、捨てる・捨てない・誰に相続させるなどの詳細な部分まで明確にしておくことができます。生前整理であれば、本人が遺族のために行うことができるのでなるべく迷惑をかけたくないという方が申し込んで利用しています。

デメリットとしては、自宅にいる家族が不審がる可能性があるということです。もちろん、生前整理を行うことを伝えておけば問題はありませんが、突然自宅に来て家族の物を掃除し始めたら誰でも驚いてしまいます。生前整理を行うことは事前に家族へ伝え、スケジュール調整を行ってから依頼を行うようにしましょう。生前整理は遺品整理よりも時間がかかりますが、本人の意思を最大限尊重することができるので、亡くなってからの遺族間トラブルの発生も極力抑えることができます。

 

 

 


まとめ:『自分・業者・遺族』全員が納得する遺品整理を

 

今回は自分で遺品整理を行う方法を中心にお伝えしてきました。遺品整理は故人の想いに触れることができる最期の時といっても過言ではありません。葬儀などが終了してから行われる遺品整理では、遺族が疲労状態にあることが多く、身体的・精神的なストレスでトラブルが発生しやすい状況であることに変わりはありません。

そのような状況で、冷静な判断を行い業者に依頼したり自分で遺品整理を行ったりすることはかなりの苦痛になるはずです。前述したように、遺品整理を行う際にはストレスの発散方法を事前に用意したうえで臨むように心がけましょう。また、遺族間の相続トラブルを防ぐためにも、「遺品を見る前」に誰がどのくらい相続するのかを遺書と照らし合わせながら練り合わせることが大切です。

 

 

注意する点は多岐に及びますが、皆さん自身・遺族・業者全員が納得できるような遺品整理となるよう、落ち着いて丁寧な契約・行動を心がけることが必要になります。


 

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