実際に依頼した遺品整理の内容
性別:60代女性
依頼した業者はどんな業者か:遺品整理業者
間取り:4LDK+物置
費用:16万
亡くなった方との関係性:親戚
亡くなってから依頼するまでの期間:10年後
遺品整理で実際にかかった期間:1日
仏壇、人形などの供養:仏壇、神棚がありました。神社にて処分を依頼
子供のいなかった大叔父夫婦。私の母の叔父さん夫婦です。
先に叔父さんが亡くなり、残された奥さんである叔母さんも姪の母が看取りました。共に80歳以上まで生き、穏やかな最期でした。
残されたのは大量の荷物が残された家とわずかな現金のみでした。
なかなか手が付けられないまま、あっという間に10年以上が過ぎました。
母も70代に近づいたころ「子供の代までこのまま残しておくわけにはいかない」「体の動くうちに片付け作業をしなければ」と考え、やっと片付け作業に手をつけはじめたのです。
はじめのうち、大量の荷物に呆然としながらも、宝探しのような感覚で作業を始めた私たち家族でした。所蔵の本のページを一枚一枚めくっては「へそくりでもあるんじゃない?」「手紙とか挟まってないかなあ?」などと楽しみながら作業をすすめていました。
しかし、めぼしいものなどあるわけもなく、だんだんとその荷物の多さに圧倒されていきます。
粗品でもらったであろう使っていないカビ臭くなってしまった大量のタオル、二人暮らしの家には不釣り合いな大量の食器、私たちには価値の判別できない掛け軸や絵画などなど…
業者に頼むほどではないだろうと家族で作業をすすめていた私たちでしたが、ついに手が止まってしまいました。「これはもう業者さんにお願いするしかないね」
遺品整理業者にお願いするとなるとどれくらいの費用がかかるのか、そもそもどの業者に頼めばいいのか全くわからないことだらけだったのですが、住んでいる市の役所に相談して業者さんを紹介していただき、すぐに見積もりをしていただきました。
見積もりの額はおよそ18万円。正直、思ったほど高くないなと思いました。それでこの作業をしてもらえるならば、お願いしたいと思えるほどでした。
その後、実際に5人の作業員の方に作業していただき、1日で作業は終わりました。作業後の請求金額も結局16万円に下がりました。これは見積もり後に、少しだけ私たちでゴミ出し等をしたおかげでしょうか。
空っぽになった家を見ていると、荷物で溢れていたときには思い出さなかった、小さいころに遊びにきていた大叔父さんの家を様子を思い出しました。まだ大叔父夫婦が元気だったころのことです。
遺品を整理して、やっと本当に大叔父さんたちのことをゆっくり思い出すことができたのだと思いました。
今回は私にとっては大叔父夫婦のケースでしたが、母にとっては子供のころから可愛がってもらっていた叔父夫婦の遺品ということでなかなか手がつけられなかったのかも知れません。それだけ遺品整理というのは、関係が近ければ近いほど時間と精神的な負担がかかってしまうものだと感じました。
このようなときに、遺品整理業者というプロの手を借りるのも得策だと思った一件でした