実際に依頼した遺品整理の内容
性別:46歳女性
依頼した業者はどんな業者か:遺品整理専門業者
間取り:2LDK
費用:12万
亡くなった方との関係性:祖母
亡くなってから依頼するまでの期間:49日後
遺品整理で実際にかかった期間:1日
仏壇、人形などの供養:なし
昨年祖母がこの世から去り、残されたいのは家の遺品整理を業者に頼みました。
正直自分たちだけでやろうかと思いましたが、知り合いが遺品整理業者のことを絶賛していたのを思い出し、私たちは満場一致で業者に頼もうということになりました。
正直言うと、この時の私は業者のことをあんまり信頼していませんでした。
私の叔母は認知症を患っていました。その病気のせいで私のことも誰か分からなくなり子供であった私は次第に祖母を嫌うようになりました。そのまま時が過ぎたせいで思い出も蘇ることもなく特に何も考えずに家に入りました。遺品整理業者の方も手を合わせた後に家に入っていきました。
まず何をするのかと思って遺品整理業者の方を見ていたら、片付けから始めていました。
それもそのはず認知症の祖母は祖父が亡くなってから生きる気力もなくし、片付けすらしていませんでしたから。片付けが順調に進んでいたら遺品をじっくり見ている人がいることに気づきました。
正直「そんなに見て何になるんだ?」と感じていた私は疑問をぶつけて聞いてみました。
するとその方は自分のことを「遺品整理専門業者」と言い、自分の仕事内容を話してくれました。
その内容は確か大切にしていた遺品を見つけ出し、それを私たち遺族に渡す仕事というものでした。
立派な仕事があるものだと感心していましたが、残念ながらこの家にはないだろうなと思っていましたが数分が経過した時、遺品整理専門業者の方が私と私の母を1階へ呼びました。
「何かあったのかな?」と思いつつも正直大したものはないだろうなと思っていました。がそこにあったのは祖父の写真と一緒に写る私たち親子の写真でした。嫌いと言っていた私に対しても手紙が添えてありました。その内容を全部読むまでもなく私は涙しました。ずっと私のことを思ってくれていたのです。そうして遺品整理業者の方が優しく私に「素敵なおばあさんでしたね」と言ってくれたのもあってさらに涙が溢れ出しました。そうして時間が経ち作業が終わると私の肩を叩いて遺品整理業者の方は帰って行きました。
今回の経験は遺品整理とはその人の生きた証をみんなで確認するという貴重な経験を得られるだけでなく、その人が生前考えていたことを可視化できるものだと考えるキッカケなりました。料金は決して安くはないものの貴重な経験を得ることが出来ました。こういった機会を招くことは喜ばしくはないもののもし同じようなことがあったら是非またお願いしたいなと心から感じました。