実際に依頼した遺品整理の内容
性別:72歳男性
依頼した業者はどんな業者か:遺品整理専門業者
間取り:3LDK 自転車、芝刈り機
費用:約5万
亡くなった方との関係性:実父
亡くなってから依頼するまでの期間:6か月後
遺品整理で実際にかかった期間:1日
仏壇、人形などの供養:ひな人形はいったん私が引き取り、私がひな人形の業者に送付して供養をしました。仏壇は私が引き取りました。
父親が亡くなったあと、父親が1人で住んでいた家を売却することになりました。
生前の父親は、公務員を退職したあと、官公庁関係の公益法人に勤務していたため、自宅にも重要書類が残されていました。
このため、これらの書類については、私たち遺族が処分することにしました。しかし、父が使用していた机や書棚、タンスについては私たち遺族では処分できません。
そこで遺品整理業者に来てもらい、1日で片付け作業を完了させてもらうことにしたのです。
作業当日は、私たち遺族が父の家に午前9時に到着し、遺品整理業者は午前10時に来てくれました。それから作業がいっせいに始まりました。
遺品整理業者の作業は要領を得ており、まず荷物をトラックに運び出しやすいものから、搬出していきました。具体的には、父が使用していた洋服タンスや普通のタンス、それから本棚から本を取り出して本棚を搬出し、本もトラックの荷台に搬出しました。
これに続いて、父が使用していた机、さらには冷蔵庫や洗濯機、食器棚や食器の類も搬出していきました。
これらについては、私たち遺族も不用品だと判断していたので、彼らがトラックに搬出していくのを黙って見ていました。
私たち遺族が感心したのは、遺品整理業者のスタッフが、押入れの上部分の狭い扉を開けたときのことです。私たち遺族は、そんなところからは何も出てこないだろうと、タカをくくっていたのですが、貴重品が出てきました。
なんと私たちが子供の頃に自宅(父の家)で飾っていた、ひな人形や5月の節句の人形がすべて残っていたのです。
遺品整理業者のスタッフは、これらをすべて取り出すと、私たち遺族に「どうされますか?」と尋ねてきました。私たち遺族は、すぐには返答できず「どうしよう」と顔を見合わせて、黙ってしまいました。
すると、遺品整理業者のスタッフのうち年配の男性が「おせっかいな口出しかもしれないですが、ひな人形の場合は、埼玉県の岩槻で、ひな人形供養というのをしているそうですよ。お父様が亡くなられたばかりですし、ひな人形供養に出されても良いかもしれませんね」とアドバイスしてくれたのです。
私の気持ちは「ひな人形や5月の節句の人形は、不用品として引き取ってもらうか」という方向へ傾いていたため、スタッフさんからアドバイスを受けて「なるほど」と感心しました。
そして、ひな人形や5月の節句の人形については不用品とはせずに、私の自宅にいったん運び出すことにしたのでした。
その後も遺品整理作業は続き、夕方には作業が完了しました。てきぱきと効率的に作業をしてもらえただけでなく、重要なアドバイスもしてもらえて感謝しています。