実際に依頼した遺品整理の内容
性別:39歳女性
依頼した業者はどんな業者か:遺品整理業者
間取り:5Kです。 木製の納屋、家庭用サウナ 庭石
費用:約20万円
亡くなった方との関係性:父方の叔母
亡くなってから依頼するまでの期間:2週間後
遺品整理で実際にかかった期間:1日
仏壇、人形などの供養:なし
数年前にはなりますが、近隣に住んでいた父方の叔母が配偶者と死別して以降、戸建てに一人暮らしでいる中、長年患っていた肝硬変の進行から亡くなり、生活のそのままに家とあらゆる遺品が残る状況になりました。家屋は古びていたため取り壊し土地を売ることになったのですが、いざ「まとめて廃品回収を呼んで捨てればいい」とサバけて言っていた父含む親類たちも、実際に叔母の家に上がって当人の温もりの残る家財や会った時に着用していた衣類などを目の当たりにすると、いさぎよくゴミとして捨ててしまうことに躊躇いが生じました。他の手段を調べているうちに、フリーマーケットやリサイクル業者への提供はどうか?と様々なサービスを見比べてみると、気が付いたのが「遺品整理」の専門業者やサービスを設けた廃品回収業者です。
通常の廃品回収業者では、顧客となる自分たちがどこに何があるか?隠れているか?把握できていない家屋の中から貴重品や家財をいったんガサゴソとほじくり出して、それを品書きにして業者に見積もりをしてもらう流れが多かったのですが、叔母の遺品整理を頼んだ業者さんは、その探索と整理から引越し業者のように手伝ってくれるサービスを用意していました。百貨店勤めが自慢でショッピングや愛好するブランドのジュエリーのコレクションが趣味であった叔母のため、嫁入り道具の桐箪笥やアクセサリーボックスから宝探しのように金銀が散らばって出てくるため、大きな家具を選り分けながら引き出しを開けるたびに不謹慎ながらゲーム感が高まりました。勝手ながら遺品整理=買取は貴金属・骨董品のみというイメージが先行していましたが、細かいものを一箇所に選り分け終わった後に業者の方が「中身は確認終わりましたから、家具類も査定に入ります」と、家電を含む大きな家具も見てくださったことに驚きました。この業者さんでは値段のつかない家具を独自のリサイクルルートで次に使いたい方にマッチングしたり、リメイクしたリース家具としてレンタルプランを持っていたりとゴミにするのは最後の最後というマインドで運営してらっしゃるそうでした。
テキパキと仕分けされていく引越し業者のような長時間の作業後にすっきりとまとまった叔母の家は寂しさがあり、叔母の許可も得ず勝手なことをしている後ろめたさもありましたが、思い出や面影をすぐに廃棄するよりも、物として延命される手段を選んでよかったというのが後味です。
作業員の方は3名いらして内1名が査定作業を担当していました。ジュエリー関連はその方でも鑑定可能とのことでしたが、叔母の持ち数が多かったため後日提携の貴金属買取店舗で見てもらうほうが査定額もこの場より上がるとアドバイスを頂き、親類間での財産分与でもあるため従いました。
土地の売却などの不動産の面は身内で業務として行える者がいたため委任しませんでしたが、不動産の管理や売却の相談も業者さんの提携サービスがあると説明をいただきました。突然死から何も整理の仕方がわからず困っているご世帯であれば、こういったオールマイティな遺品整理の専門サービスを行う業者を選んぶほうがいいのかもしれません。当時調べた範囲では一部しか査定していない業者が多かったのですが、今では同じように複合的に提供しているところもいくつかあるのではないでしょうか。
精算時も内訳や作業費の説明が明確に整理された請求書を出していただき、最後まで安心感が高かったです。